【全体の方向性】
令和4年度は、2つのプログラムの目標や運営方法、スケジュールを明確にし、令和5年度の本格的な実証研究に向けた準備(役割分担の確定、試作品の制作、試験的導入・プレ実証)を中心に進めます。
【会議体について】
・プロジェクト統括委員会の開催(4回)
プロジェクト統括委員会は、2022年10月から2023年3月にかけて合計4回実施し、予算執行状況や事業全体の進捗管理、遠隔教育カリキュラム開発委員会で生じた課題等を意思決定します。
また、必要に応じて各プログラムの運営に必要な事項を定めた運営規則を作成する予定です。
・遠隔教育カリキュラム開発委員会の開催(2回)
現在の教育上の課題を整理し、課題解決につなげるための各プログラムの目標と具体的な進め方を議論しながら、遠隔教育モデルとして我が国の先端を行くモデルに資するプロトタイプのメタバース制作に着手します。
また、完成したメタバース空間をどのように学生に提示し、教員による教育活動を行い、学生からフィードバックを得るかについても決定、連携する教育機関や企業の担当者を交えて協議を行います。とりわけメタバース(先端技術)の導入に際しては、コンテンツ制作専門の企業との連携・調整を行いながら、遠隔教育モデルを横展開するための手法や具体的なアクションについても協議を行い幅広いノウハウの普及を模索します。
・第三者評価委員会の開催(2回)
プロジェクト統括委員会・遠隔教育カリキュラム開発委員会で開発、実証した先端技術を活用した遠隔教育プログラムについて、その教育効果等について十分に把握・分析し、第三者評価委員会を通じて第三者としての意見を聴取・課題を協議することで、今後のプログラム改善に活かします。
第三者評価委員会は、現場の事業所や行政の視点からプログラムをより実践的かつ専門的な職業教育に昇華させるための提言を行います。事業期間中に2回実施予定とします。
メタバースプロジェクト実施体制について
京都栄養医療専門学校を中心として、京都の製菓業界を代表する企業・団体及び京都府・京都市とも連携する。また、専修学校等他の教育機関との連携を行い、プロジェクトの協議を高いレベルで推進する。なお、役割と協力事項については以下の通りとします。
<コーディネーター>
コーディネーターについては、本事業のプロジェクトマネジメント(以下PM)の中心を担う者として指名し、約半年という短時間のプロジェクト期間において最大の成果を創出できるよう努めます。
<教育機関>
今回は、京都栄養医療専門学校を主幹校とし栄養士・管理栄養士分野における新たな遠隔授業に関するプログラムの実証研究を行い、在校生に対してその教育効果を検証しながら、在宅等でも高い質の教育プログラムが提供できることを実証することをめざす。そして、これまで対面を前提として設計されている栄養士・管理栄養士分野の職業教育にイノベーションを起こす。また、メタバース開発にも着手し、企業等連携し、学生のみならず一般従業員に対しても本事業で開発した教育プログラムを提供し、社会人層に向けた遠隔教育における教育効果についても追加で実証研究を行います。
<企業・団体>
京都府内において栄養士・管理栄養士業界をけん引する企業・業界団体に参画を依頼し、今回の遠隔教育モデルプログラムについて大所高所から助言を得ます。
<行政>
開発した遠隔教育プログラムに対して、京都市が抱えている人材育成の課題等を踏まえた助言を得ます。